幸せのかたち
~私たちはどう生きたいのか~
ホリスティック医学協会 関西支部35周年 記念シンポジウム
2024年10月27日(日) 13:00~16:30
本シンポジウムは中止となりました
本シンポジウムの中止に関しまして (こちらをクリック)
この度は、日本ホリスティック医学協会関西支部35周年記念シンポジウム開催に当たり、ご興味をお持ちいただき誠に有難うございました。
さて今回は久々の会場を借りての対面でのシンポジウムであり、鋭意準備を進めてきたところですが、残念ながら現在までのところ会場参加を申し込んでいる人が十数名という状況です。これは想定をはるかに下回る少なさで、このままですと350名入る会場で開催するにはあまりにも少ないことが判明しました。
小会場への変更も検討いたしましたが、今回のシンポジウムに関しては中止せざるを得ないという結論になりました。ご関心をお持ちいただいた皆様におかれましては、期待を裏切ることとなり、大変申し訳なく思っております。私どもとしましても苦渋の決断ですが、状況をご理解いただき、なにとぞご容赦のほどをお願い申し上げます。
テーマ、内容については、人のさまざまな「生き方」を改めて考えるというホリスティックな視点から、非常に有意義なもの提供できるという自負はあったのですが、発信力が不足していたと反省しております。
当協会関西支部の今後の活動については、ホリスティックな考え方をより多くの人に広めることのできる方法を模索してゆきたいと思います。その際にはまたご協力を賜りたく、どうぞよろしくお願い申し上げます。
令和6年9月17日
NPO法人日本ホリスティック医学協会 関西支部長
愛場庸雅
笑いは健康のもと!
露の団姫
落語家・天台宗道心寺住職
究極の幸せはある!
船戸 崇史
船戸クリニック 院長
癒しをもたらすコミニケーション医学
黒丸 尊治
彦根市立病院緩和ケア内科部長
人は皆「幸せになりたい」と願っていますが、人生には多くの悩みや苦しみがあり、「生老病死」は容赦なくやってきます。一方、ホリスティック医学ではこのような苦悩にもなにがしかの意味や価値を見出せるのではないかと考えています。
近年は、個性を尊重し、多様性を認め合う世の中になりつつありますが、人それぞれの様々な「幸せのかたち」は、その人が苦悩の中を「自分らしく生きる」ことで見出せるように思えます。
今回のシンポジウムでは、僧侶として人々の悩みの相談に応じつつ落語による笑いで人々を元気づけている露の団姫さん、在宅医療の現場で様々な生き方・死に方を見つめてこられた船戸崇史先生、心療内科医としてコミュニケーションの力で患者さんの治癒力を引き出している黒丸尊治先生の3人の講師をお呼びしました。
宗教や医療の場での経験から導かれる、自らが幸せを感じられる生き方、そして周囲の人を幸せにするかかわり方を探ってみたいと思います。
開催日時・料金
テーマ:
幸せのかたち
~私たちはどう生きたいのか~
主 催:NPO 法人日本ホリスティック医学協会関西支部
後 援:国際ヨガ協会
日本臨床アロマセラピスト協会
日本ホリスティックナーシング研究会
<身>の医療研究会
プログラム
【タイムスケジュール】
13:00~13:05 開会の挨拶
13:05~14:00 露の団姫
『 笑いは健康のもと!』
14:00~14:10 休憩
14:10~15:00 船戸 崇史
『究極の幸せはある!』
15:00~15:50 黒丸 尊治
『癒しをもたらすコミュニケーション医学』
15:50~16:00 休憩
16:00~16:30 パネルディスカッション
演題と演者
露の団姫(つるのまるこ)
『笑いは健康のもと!』
落語家で天台宗道心寺住職の露の団姫と申します。今回は、前半に落語、後半は講演という形で「二刀流」の時間をお楽しみいただきます。
講演では、なぜ落語家になったのか、そして、なぜ僧侶になったのかというお話から、それぞれの「修業」と「修行」で得た生き方についてお話をいたします。
また、私は高校生時代に自死を考えたことがあり、その経験から2021年、兵庫県尼崎市に「みんなが幸せになるお寺」として「道心寺」を建立しました。現在は、本職の落語に加え、お寺で年間100人近くのお悩み相談に応じています。そのような活動の中から見えてきたこと、そして皆様にお伝えしたい「生きる力」をお話します。
プロフィール:上方落語協会所属の落語家。天台宗道心寺住職。
兵庫県尼崎市在住。高座の他にもテレビ・ラジオで活動中。
小さい頃からの「死」に対する恐怖をきっかけに仏教を学びはじめ、高校在学中に人生指針となる法華経に出会う。
落語家になるか尼さんになるか悩む中、落語の創始者、初代・露(つゆ)の(の)五郎(ごろ)兵衛(べえ)が僧侶であり、説法をおもしろおかしく話したことが落語の起源と知る。高校卒業を機に初代・露の五郎兵衛の流れを組む露の団四郎(だんしろう)へ入門。3年間の内弟子修行を経て、主に古典落語・自作の仏教落語に取り組んでいる。
2011年、天台宗で得度。2012年、比叡山で四度(しど)加行(けぎょう)を受け正式な天台僧となる。
2021年、兵庫県尼崎市西長洲町に「道心寺」を開山。
年間250席以上の高座と仏教のPRを両立し全国を奔走する異色の落語家。好きな言葉は「一隅を照らす」(伝教大師・最澄上人)。尼崎市男女共同参画審議会委員。
主な受賞歴
2011年11月 第6回・繁昌亭輝き賞(新人賞)過去最年少受賞
2017年 1月 第54回・なにわ藝術祭落語部門新人賞受賞
2020年12月 第4回・尼崎市文化未来奨励賞受賞
主な出演
テレビ朝日『ぶっちゃけ寺』、朝日放送『おはよう朝日~土曜日です~』
テレビ朝日『謎解き!伝説のミステリー』、NHK『落語でブッダ』
日本テレビ『ラブぎゃっぷる』、OBC『露の団姫のまんまるサンデー』等多数
主な著書
『プロの尼さん』(新潮社)、『女らしくなく、男らしくなく、自分らしく生きる』(春秋社)
『団姫流 お釈迦さま物語』(春秋社)、『聖♡尼さん』(春秋社)等、現在12冊。
船戸 崇史(ふなと たかし)
『究極の幸せはある!』
私たちは日々幸せを求めて生きています。開業し在宅緩和ケアを始めて30年、2,000名を超える看取りから、究極的な幸せがある事が分かってきました。その境地を謳った詩があります。今朝もまた、覚めて目が見え手が動く。ああ、極楽よこの身このまま」皆様如何でしょうか?
この詩の後段を、果たしてどれだけの人が日々実感されているでしょうか?私の在宅緩和ケアの経験から、どうもこの境地はだれもが到達できるところにあるようなのです。
加えて、そこに至るには3つのコツがある事もわかってきました。
【1】痛みがない事 【2】自分らしくある事 【3】今が幸せである事です。
当日はもう少し詳しくお話しさせて頂きたく思っております。
プロフィール:1959年岐阜県生まれ。愛知医大卒業後岐阜大学第1外科入局。消化器外科専攻。消化器がんとの出会いから、いずれ来るその時を「最後は家で」という患者の希望を叶えるため1994年岐阜養老で開業した。その後2,000人を超える看取りを経験する中で、多くのがんには原因(言い分)がある事が分かった。それは「本来で本当の自分に甦りなさい」だった。2018年、それを聴くための施設「リボーン洞戸」を郷里の岐阜県関市に建設し運営している。
黒丸尊治(くろまる たかはる)
『癒しをもたらすコミュニケーション医学』
医療現場では、あたかも薬や手術で病気が治っているかのように思われがちですが、実際はそうではありません。病気が治る背景には自然治癒力や心の治癒力が大きくかかわっており、それらに影響を及ぼすのが医者の雰囲気や態度、説明の仕方やコミュニケーションです。
また患者さんの医者に対する信頼感や安心感、好意なども心の治癒力を活性化させ、ひいては病気や症状からの回復にも影響を及ぼします。さらに、医者や患者の思い込みを大きく左右する「認知バイアス」や患者さんをとりまく環境要因も心の治癒力に影響を与えます。
今回はそのような要因も配慮した治療を行なうというコミュニケーション医学についてお話をさせていただきます。
プロフィール:彦根市立病院緩和ケア内科部長
1959年、東京都生まれ。信州大学医学部卒。洛和会音羽病院心療内科等を経て、現在、彦根市立病院緩和ケア内科部長。2007年からは京都、東京、福岡で定期的にホリスティックコミュニケーション実践セミナーを開催。日本心身医学会専門医、日本緩和医療学会認定医。著書に『心の治癒力をうまく引きだす』『緩和医療と心の治癒力』(以上築地書館)、『「心の治癒力」をスイッチON!』(BABジャパン)などがある。